虫
私は仕事が嫌で結婚へ逃げました
叫びながら会社を辞めたい気持ちを押し殺して
笑顔で円満な結婚退社を演じました
お腹の中で暴れる虫は治まりきらないでいたのに
僕は彼女が好きです でも彼女はあいつが好きです
鈍い彼女を前にして応援するけど虫が好かず
あいつの悪い噂を仕入れ彼女が傷付くのを武器に
僕があわよくばこの手で抱きしめてしまおう
人に嫌われたくないという嫌らしさで 人は醜い虫に責められてく
守りたいものを守るため 偽りも生まれる
正直に育ってく虫たちが 心を支配していく
お客様が第一です 言うだけなら誰でも出来る
口先だけで謝れる都合いい虫が育てられて
上辺だけの笑顔と言葉を巧みに扱いながら
心から人に接するという基本すら忘れている
出来る子だけかわいがり 出来ない奴は体罰を与える
恥と傷と涙でいいことなど思いつかない
僕の心を殴った忘れもしない薄ら笑い
押し殺してきた虫は大人になっても消えやしない
人に認められたいという虚しさがあって 暴れる虫を誰か慰めてくれないか
操られたピエロのように 心を奪われ
やる気のない今の哀れな虫に 癒しを与えてほしい
人に愛されたいという淋しさがあって
満たされない虫は少しの安らぎを求める
ふと矛盾を感じた時に 疑いが生まれる
目に見えない虫が震え出したら 頭を抱えてゆく
試聴